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曖昧さ

西山功一

2020 年 9月 12 日(土)ー 10月 4日(日) 

都市や生活の空間は合理性と秩序を求めて造られている。しかし窓やファサード、建築物 の間などの内部と外部が出会う場所は、秩序から少し離れたグラ デーションを持った緩衝 地帯といえる。 今回の制作は、そのような人の意図を超えた曖昧な領域で見れる「光」や「植物」の可能 性から始まった。 開催場所のGallery G-77は、グリット構造の京都の街中にある。その周辺には、時の洗礼 を感じさせるテクスチャーと、日本中のどこででも見れるテクス チャーが混在している。 そしてグリッドの中には、歯が抜けたように空き地が点在している。 本展示ではギャラリー周辺の街の構造と、展示する写真の中の構造を、曖昧さを軸にして 連続性を持たせ空間を構成し、ここだけにしかない形式を作り出 す。 それは限られた時に限られた場所で行われる「展覧会」のあり方について、もう一度考え る試みでもある。

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「写真」や「作品」についての文章は何回書いたことだろう。 初めは言葉にする理由がよく理解できないながらも、周りの要請によって書き始めた。 満足できる言葉にはできなかったが、明日も写真を撮ってみたいみたいモチベーションにもなっ たので、その経験は良かったのだと思う。

ある時期になってから写真を撮り始めたのは、子供の頃から感じながらも保留にしてきた外の世 界との違和感を、どうすれば良いのかわからなかった時に手元にカメラがあり写真があったから だ。 一枚一枚写真を撮り始め、得られた像を眺めていた時は、作品という意識はほとんどなかったは ず。 それでも何かしらの接点のある写真を集め、タイトルという名札を貼ると作品になり、誰かに見 せると大事な話ができることを知ってから、今でもそれを続けている。

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