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高城ちひろ展「夢の中の少女たち」

2020年12月25日ー1月31日

 

Gallery G-77では、Taki Chihiro展「夢の中の少女たち」を開催します。若くて美しい高城は野心にかられ東京芸術大学絵画科油画専攻卒業の後、フィレンツェアカデミア美術大学で5年間勉強し、去年日本に帰国。高城はディテイル·ニュアンスに非常に神経を注ぎ、夢幻の中のレアリティを感じされる魅惑的でチャーミングな絵画を作成しています。その絵画に注目して、楽しんでいただければ幸いです。

高城ちひろのコンセプト

 

昨日、体長1メートルくらいの猫に顔をうずめる夢を見た。毛がふわふわと柔らかくて、温かくて、幸せな枕。

わたしは幼い頃から夢をよく覚えている。夢であった出来事か、現実であった出来事か分からなくなる事もある。ほとんどが焦っていたり、怖かったり、苦しい夢だ。朝目が覚めた時の疲労感は、起きている時のそれとは少し違う、どしりとした疲れ。わたしの制作は、そこから始まる。

夢は気が付かなかった自分の欲望や恐怖、見ないふりをしていた部分に気づかせてくれる。そんな「夢」を描く事は、恐怖と闘ったり、気持ちを消化していくための大事な行為だ。絵に登場するのは、大人になる事への不安を抱えた自分の分身。わたしは今日も夢の中で少女になる。

 

皆様のお越しを心からお待ちしております。

 

works
i

高城ちひろ, 夢と現実の狭間, 2018, アニメーション

virtual tour taki exhibition
artist profile
Chihiro Taki

わたしは幼い頃から夢をよく覚えている。

夢であった出来事か、現実の出来事か分からなくなる事もある。行った事のない場所に行ったり、空を泳いだり、夢の世界は絵の世界のように自由だ。

中でも恐怖を感じた夢は忘れられない。恐怖や痛みを感じた時、不思議とそこから なる。痛みと快感は表裏一体だと思う。

金縛りが好きだ。

金縛りにあった時に感じる「目に見えない存在」に恋をした。その「人」に会いたくてわざと金縛りにあいやすい格好で眠ったりもした。会うことのない誰かへの想いは、絵に描くことで少しずつ消化できる気がする。

わたしにとって夢の中で過ごす時間は、昼間の生活と同じくらい大事な時間。わたしの心と頭のどこかで生まれた「夢」を描く事で、わたし自身の恥ずかしいところや嫌なところを愛することができる。

高城ちひろ

 

 

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